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盛岡営業所 サービスエンジニア職 K.Tさん

盛岡営業所 サービスエンジニア職 K.Tさん

入社のきっかけは何だったのでしょうか?

以前から農業機械関連の職務に興味がありましたが、自動化された搾乳ロボットに興味を持ったのがきっかけです。最先端のオートメーション技術はとても印象深いものでした。

前職はどんな業務に就いていましたか?

前職は、7年間にわたり農業機械メーカーの品質管理部門に所属、また4年間は内装業に携わっていました。
「ものづくり」の知識や不具合の原因追及などの経験が、現在の修理業務にスムーズに活かせていると感じます。また内装業の経験からは、建築に関する知識を積めたことも自身にとって大きな強みだと感じています。

担当している業務は何ですか?

当社製品を使用頂いている酪農家様を訪問し、搾乳ロボットや関連機械の修理・メンテナンスをしています。
機器トラブルを未然に防ぐため、機器の使用年数を基に部品交換や新製品の提案などを行い、お客様との情報交換も行っています。
1日の訪問件数は最大でも5件程度で、社有車であるサービスカーにあらゆる修理に備えた工具や部品を積み込み、酪農家様を訪問しています。
私は秋田県までを担当しているので、訪問先や修理内容によっては1日1件の訪問になることもあります。

入社してからは、どのように知識を深めていきましたか?

入社してからは、資料などは手元にあっても、やはり実際に動いている機械を見てみないとイメージがわかないことも多くありました。そのため、積極的に牧場へ出向いて、わからない部分は先輩からのサポートをもらいながら、徐々に知識をつけていきました。
最初は、搾乳ロボットがどういう動きをするのかわからないことが多かったので、修理に躊躇ってしまうこともありました。しかし、先輩に同行してさまざまな修理や定期メンテナンスを自ら実践していくことで、機械動作や不具合の発見方法などを学んでいきました。

やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

緊急修理を無事にやり遂げることが出来たときや、牛舎内に新しく導入されることになった搾乳システムを地道に組み立ててやっと稼働に至ったときは、大きなやりがいを感じます。お客様からの感謝の言葉は、次の仕事のモチベーションに繋がりますね。
修理直後、搾乳作業に忙しいお客様も、ひと段落すると「ありがとう!」と電話を掛けてきてくれる方もいらっしゃいます。シンプルなその一言が、純粋に嬉しい瞬間です。

印象深いエピソードもあります。
夜になって、とある酪農家様から搾乳ロボットの緊急修理依頼が来ました。その時は1人で出向いたのですが、原因判明と修理にとても時間がかかったことがありました。気付くと、牛たちの「搾りたい!」という声が聞こえてきました。なんとか直そうとさまざまな可能性を模索し、ついに搾乳を再開することが出来たときは、本当にホッとしました。

サービスエンジニアとして達成していきたい目標を教えてください。

自社製品を深く理解し、どのような場面でも対処できるようになること、そして、酪農家様の要望をいち早く読みとり、改善・提案していく柔軟な「対応力」を高めていくことが目標です。

生き物である牛の状態は、それぞれ違います。お客様の牧場に着いてから牛舎に入った時には、まずは牛の状態を見るように心掛けています。お客様からも牛の状態について情報収集し、状況に応じて柔軟に業務対応をしています。
また、緊急時の早期修理と頻度をいかに減らし、搾乳ロボットが正常に稼働し続けられるか、ということもサービスエンジニアとしての質を高めるために必要なことだと感じています。

 

 

業界の将来性や、搾乳機器メーカーであるデラバルについてどのように感じていますか?

酪農業界としては転換期を迎えているのではないかと感じます。これは、後継者や労働力不足などの課題を抱える業界において、これまで以上に多くの酪農家様が、精度が高く安定している搾乳ロボットに興味を持ってもらえるようになってきたためです。
技術革新が進んだことにより、当社を始め、世界中の素晴らしい機械が日本の酪農業界にも導入されています。これによって酪農家様はこれまでの「酪農業の常識」から解放され、働き方の多様化やこれまででは考えられなかったような、新しい酪農業のスタイルがどんどん出てくると思います。
デラバルは、いち早くそのような技術革新を行ってきた会社でもありますね。

職場内でのコミュニケーションや同僚・後輩との意見交換は良く行いますか?

酪農家様の元へ出向くことが多く、対面で会話できる時間は少ないですが、オンラインツールなどで知識を共有しています。
また、全国25拠点を持つ当社の強みを生かし、例えば部品手配などで困ったときには地域を越えて助け合うこともありますよ。
社内ではお互いが持っている意見を尊重する風土があり、協力して切磋琢磨することで、全員のモチベーションアップにつながっていると感じています。