弓削牧場様
弓削牧場様は、神戸市の市街からほど近いところに位置する、都市近郊型の牧場です。規模は約30頭と大きくないながらも、観光牧場として運営をしており、訪れた方が、搾乳ロボットによる次世代の酪農を間近で見学することができます。自社で加工して販売している牛乳やチーズ、アイスクリームは老若男女問わず地域の皆様から愛されています。ではなぜ搾乳ロボットが必要だったのでしょうか?場長の忠生さんと長男で代表取締役社長の太郎さんにお話をうかがいました。
名称:弓削牧場
搾乳頭数:31頭(2022年8月時点)
設立年:1943年(箕谷酪農場として)
搾乳システム:VMS V300 1台
【デラバルへの深い信頼】
牧場運営のために人を雇おうと考えていたころ、既に搾乳ロボットを導入していた神戸渕上牧場の渕上さんから搾乳ロボットについて聞き、興味を持ちました。
他社製のロボットも見学しましたが、私たち家族はミルクセパレーターからミルカーへと、昭和初期から長年にわたってデラバルを愛用してきましたし、何よりも搾乳機器メーカーの先駆者として絶大な信頼を寄せていました。また、他社製品と異なり、アームがまるで人間の腕のように優しく動くので、牛が落ち着いた状態のまま搾乳できると思ったことも、決め手の一つでした。
【搾乳ロボット導入が6次化の推進をサポート】
ロボットを導入したことで、搾乳以外の事柄に時間を割く余裕ができ、これが6次化を推し進める支えになったと感じています。ただ、初期のVMSは導入から10年以上が経過しており、故障の頻度が上がったり、部品の交換が増えたりと、年々ランニングコストが大きくなってしまいました。いつもお世話になっているサービス担当者の池田さん(関西SC・サービスエンジニア)が熱心にお話をしてくださったこともあり、2020年に更新することを決めました。やはり、乳頭検知のスピードはもちろん、搾乳作業全体にかかる時間が大幅に削減されたように感じています。例えて言うのであれば「ガラケーからスマホへ変わった」、それくらいの大きな変化ですね。
また、VMS V300へ更新してから、お客様に「牛乳の味がよりおいしくなった」と言っていただけました。より快適な環境で搾乳されるようになったことで、牛にも、生乳の質にもよい効果が出ていると感じます。
【サービス担当者の存在の大きさ】
池田さんの存在なくして、ロボットの導入は実現しなかったと思います。私たちの想いを汲み取り、どんな修理や相談も丁寧に対応してくれています。特に、V300の導入時は、牧場運営の現状や目指す方向性をじっくりと聞いたうえで、最良の選択をアドバイスしてくれました。本当に感謝しています。
【酪農業の発展を多くの人に見てほしい】
一昔前までは、牛を機械で搾乳することに抵抗のある人が多くいたので、人目につかない位置にVMSを配置していました。ですが、VMS V300を導入するタイミングで、お客様からよく見える位置へ配置転換しました。特に大人の方々が興味津々に見学して下さっています。酪農の見方が変わるきっかけになれていたら嬉しいですね。
【食料生産の一翼を担っているという誇りを胸に】
今後もロボットを駆使した省力化を進めつつ「都会のオアシス」として、多くのお客様に牛乳や乳製品を楽しんでいただけるように頑張っていきたいです。酪農業を営む人がいるから生乳が生産され、人々の元に食料としての牛乳や乳製品が届けられる。当たり前のことですが、この初心を忘れず、生産者としての誇りを胸に、大切に牧場を営んでゆきたいです。
※デラバルは、この結果が典型的なものであると主張するものではなく、この情報はサービスの保証を意味するものではありません。実際の性能や改善は、搾乳方法、牛の種類、牧場や牛群のメンテナンス方法など、さまざまな要因によって異なります。