有限会社 ビックグリーン増幌 様

北海道稚内市

スムーズな乳頭検知と高精度な発情検知で牧場運営の効率が飛躍的に向上

牧場の場所

北海道稚内市

牧場設立年

2017年

搾乳システム

搾乳ロボットVMS™ V300 8台

パラレルパーラーP2100 12頭W

搾乳頭数

搾乳ロボット 524頭、パーラー108頭

※2022年6月15日時点

日本最北の地・北海道稚内市。空港からほど近い増幌地区に位置する㈲ビックグリーン増幌は、家族経営の牧場が多い稚内市ではめずらしい企業型の牧場です。親会社の㈲稚内グリーンファクトリーは、珪藻土の生産や農業コントラクター、風力発電など、幅広い事業を手掛けています。

2019年5月にパーラー牛舎、2020年5月に搾乳ロボット牛舎が稼働して以降、着々と飼養頭数を増やしており、2022年末には搾乳ロボット16台体制への規模拡大を予定しています。

渡辺義範 代表取締役と丹治直樹 取締役にお話を伺いました。

ー 北海道稚内市の酪農と、現在の牧場を始めた経緯について教えてください。

渡辺社長:とにかく土地が広い!これに尽きます。一方、離農者が増加し続けているので、この土地から酪農業が消え去ってしまうかもしれないということと、せっかく作り上げた農地が放置され荒れてしまうことを危惧しています。この流れを食い止めるため、牧場経営だけでなく、離農者の土地を買い取って、牧草地として利用する取り組みを行っており、この地域にある農地を維持しようと努めています。

私は酪農一家に生まれ、しばらくは家族経営で酪農を行っていたのですが、一度手を引いて別な事業に注力していました。でも、離農が進んでいる状況をなんとかしたいという想いが強くなり、今日に至ります。

 

― なぜデラバルとVMS V300を選んだのですか?

丹治取締役:

北海道江別市の㈱Kalm 角山さんを見学したとき、ハードナビゲーターの機能に惹かれたことが最大の理由です。発情や繁殖に役立つ様々な情報を与えてくれるため、500頭以上を管理するうえで欠かせない存在です。

ここまで順調に搾乳ができているのは、間違いなくVMS V300を導入したおかげだと思っています。高性能なカメラと独自のソフトウェアが自動で乳頭の位置を検知してくれるので、大変スムーズに搾乳することができています。

ー ロボットで搾乳をはじめて、変化を実感しているところは何ですか?

丹治取締役:牧場運営の効率が飛躍的に上がりました。搾乳作業はもちろんのこと、人間に代わって発情を検知してくれるという点が素晴らしいです。また、予想していたよりも牛がスムーズにロボットへ入ってくれて助かっています。

デラバルとVMS V300を選んでいなかったら、現在のように500頭の牛を2~3人で見ることは不可能だったと思います。

 

― なぜパーラーを併用しようと決めたのですか?併用してよかった点は何ですか?

丹治取締役:「ロボット搾乳に合わない牛も一定数いる」という経験談を耳にしていたので、搾れる牛が少なくなってしまう状況を想定し、パーラーも導入することにしました。確かに、ロボットと相性が合わない牛は一定数いますが、当初心配していたような「搾れる牛が少なくて乳量が減ってしまう」ことはあまりありません。むしろロボットで搾乳している牛たちの乳量が好調に推移しているため、棲み分けの効果を実感しています。

― どんな牧場にVMS V300をおすすめしたいですか?

丹治取締役:搾乳ロボットは大規模牧場での使用例が多く紹介されているため、コストや管理の面で高い壁を感じる人も多いと思います。でも、私はむしろ小規模の牧場こそ積極的に導入したらよいと思います。

搾乳ロボットが1台あるだけでも作業量がかなり変わりますし、何よりも機械は正確に情報を伝えてくれるところが良いです。人間の手作業だと、色々な要因で誤差が出てしまいますし、一度に処理できる仕事量も限られます。昨今の厳しい情勢では「今すぐに」とはなかなかいかないでしょうが、現在の設備を維持しつつ、ロボットと併用する選択肢を考えてみてもよいと思います。

― 今後の目標を教えてください。

渡辺社長:設立当初から「最北端の地から最先端の設備と技術で日本の食を支えたい」という想いを大切にしています。離農者が増えるということは、それだけ食を支える担い手がいなくなっているということでもあります。この流れを少しでも食い止めるべく、私たちはこれからも挑戦を続けていきます。

これから酪農業界を担う次世代の皆さんには、「日本の食を支えている」という自分たちの仕事に誇りをもって精力的に取り組んでほしいです。

 

 

※デラバルは、この結果が典型的なものであると主張するものではなく、この情報はサービスの保証を意味するものではありません。実際の性能や改善は、搾乳方法、牛の種類、牧場や牛群のメンテナンス方法など、さまざまな要因によって異なります。

ご利用中の製品一覧

搾乳ロボット VMS™ V300

パラレルパーラー P2100

牛群管理システム デルプロ™

ハードナビゲーターシリーズ

※現在は搾乳ロボットVMS™ V300専用「ハードナビゲーターHN100」をお求めいただけます

アクティビティメーターシステム

スイングカウブラシSCB

スマートセレクションゲートSSG

サイロタンクDX3S

クーリングタンク DXCEM

コンパクトウォーターチラーCWC-A15

ソートゲートDSG2

エアウォッシュAW10

※パーラー搾乳用