2分間チェック

「2分間チェック」は、デルプロファームマネージャーで各牛の搾乳後に「リアルタイム」で継続的に更新される画面を素早く確認し、牛群内のすべての牛を追跡することができる管理手法です(※デルプロファームマネージャーの機能ではありません)。
これにより、繁殖成績の変化や健康リスクの増加が見つかった場合、非常に短時間で対策を講じることができます。

画面を1日に3回チェックすることで、牛群内のすべての牛に関する情報を常にアップデートさせることができます。表示されるデータ上で一貫性と傾向を認識できると、2分以内という短時間の間にさらに注意が必要な牛や治療が必要な牛を簡単に見つけられます。この「2分間チェック」に使用する画面は、「ミルクキュー」と「カウモニタリング」です。
※このチェックを行う間は、ロボットアームのカメラ清掃を行いましょう。


ミルクキュー

目で見たものを牛の生理機能に関連付けることが重要です。このステータス画面を1日に3回以上チェックすると、牛群や牛のレベルのパフォーマンスの変化に非常に早く気づくことができます。2分間チェックの一環として、1日に3回、この画面をチェックし自分に問いかけてみてください。

  • どの牛が遅すぎるか?(泌乳ステージと乳量に基づく)
  • 生産性が低い牛の状態(乳量の低下、搾乳日数、それはなぜか)?
  • 不完全搾乳の牛の特定と頭数

ミルクキュー.png

画像:デルプロ ファームマネージャーの「ミルクキュー」


カウモニター

カウモニターは、現在乳房炎の脅威にさらされている牛や進行中の牛を追跡する機会を与えてくれる最も重要なツールです。

● 乳房衛生に関する重要なパラメータ:電気伝導度、血乳レベル、体細胞数(該当する場合)、デルプロバイオモデルによる乳質検知指数(MDi)

● 乳質検知指数(MDi):電気伝導度、搾乳間隔、血乳の値を組み合わせたもの

この指数は分房ごとではなく、乳房レベルで計算されます。MDiは、牛群に潜在する健康問題を指摘するための補助的なものです。


カウンターの仕組みとその意味

カウンター乳房レベル = MDiの影響を受け、該当する場合は体細胞数(OCC)の影響を受けます。乳頭レベルカウンター(設定可能) = 電気伝導度と血乳レベルが分房ごとのカウンターに影響を与えます。

赤 = 前回の搾乳で何か問題があった、これは「悪い」搾乳である(乳房の健康に関係する)。

黄色 = 前回までの搾乳で何か問題があったが、直近の搾乳で改善された。

緑 = すべて良好

ミルクキューと同様、カウモニターの画面を頻繁にチェックすればするほど、異常のある牛を目視で確認したり、治療したりするのが早くなります。それぞれの牛を把握することで、その値の違いを素早く正確に、効率的に指摘することができます。2分間チェックにカウモニターを含め、自問自答してみてください。

  • 乳房別・分房別のカウンターリストのトップはどの牛か、また、より重要なのはどの牛が新規に追加されたか?
  • 注目の牛の電気伝導度の値はどれくらい高いのか、そしてさらに高い値に変化しているのか?

カウモニター.PNG

画像:デルプロ ファームマネージャーの「カウモニター」